おかげさまで60周年

カワイ音楽教室で活躍している講師の声

カワイ音楽教室 北関東支店(新潟)
  山田 章子 先生

   寄り添う心

カワイ音楽教室の六十周年に当たり、自分の経験を振り返ると、つくづく「ピアノの先生」はピアノを教えるだけではないと感じます。
幼稚園や学校のように担任が代わることはなく、出会ってからずっと生徒さんと共に歩み、寄り添う。責任ある職業だと思うのです。
担当する生徒さんは0歳から八十代までいます。指導に際しては、音楽の知識や演奏力に加え、幼児心理学、造形活動、運動能力に関する理解、コミュニケーション能力などが求められます。生き生きと輝く眼差しで、全身で表現する子どもたちは、音楽の素晴らしさを教えてくれます。不登校や引きこもり、学校や家庭での悩みを抱える生徒から、相談を寄せられることもあります。人生の先輩である生徒さんは、人としてあるべき姿や考え方を教えてくれます。日々学びの連続です。       
周囲の先生方も同じだと思います。いつもより良い指導に向けて、試行錯誤されています。「ピアノの先生」は何でもできるわけではありませんが、目の前にいる生徒さんが少しでも心豊かな時を過ごせるよう、今後も笑顔で迎え続けたいです。

カワイ音楽教室 前橋ユニット
  藤井 瑞江 先生

「カワイ音楽教室の思い出」

 幼児教育を専門に学んだわけではない私が、音楽教室の講師が務まるかしら?と思いながら入社して35年。
多くの出会いの中で、学び経験した事が今では講師としての貴重な財産となっています。
特に3歳コースを担当させていただいた事は私の中での「ピアノの先生」のイメージを覆す刺激的なものでした。
ミュージカル!? 造形活動!?
戸惑いながらも体を動かす事も工作も嫌いではなかったので少しずつ手応えを感じ、生徒さんの笑顔に大きな喜びと充実感を得られるようになりました。
そして今年、3歳ソルフェージュを担当する事になり、当時を思い出しながら楽しくレッスンさせていただいています。
これはある日の生徒さんとのやりとりです。
「先生、ピアノは大人になっても、おばあちゃんになっても続けていいの?」
「もちろん!!」
「先生、ずーっといる?」
彼女がおばあちゃんになるまで、私は講師を続けるのは難しいですが、音楽教室がこれからもずーっと、音楽を楽しみ、感動を与えてくれる場である事を願っています。

カワイ音楽教室 宇都宮ユニット
  上野 綾子 先生

カワイ音楽教室60周年おめでとうございます。心よりお喜び申し上げます。
カワイ音楽教室の長い歴史の中でお仕事をさせて頂き、たくさんの経験の上に今の私があると思います。
かつて東日本大震災後、レッスンに来た生徒が「先生、地球が泣いてるの?」と地震を例える言い方をしました。私も「きっとびっくりする事があったのよ」とお話ししながら、子どもの感性に感動しました。これは音楽で育まれた心の表現だと思います。
今まで沢山の生徒さん達とレッスンして来ましたが、年齢もコースも様々な生徒さん達を担当し、一言で言うと、皆さん本当に音楽が好き。楽しみしてくれると言う事です。お教室での楽しそうな姿には、私がパワーをもらっています。
これらの教育に携われて、私も幸せだと思います。