おかげさまで60周年

カワイ音楽教室の教材の変遷

カワイ音楽教室の60年の歴史の中でも、つねに中核コースとして大勢の生徒さんに支えられてきた「ピアノコース」。そのカリキュラムは時代とともに様々な変化を重ねてまいりましたが、“テクニックよりも子どもの自発的な表現力を重視する”という考え方は、カワイのピアノ教育の基本的な理念として現在に至るまで受け継がれています。

当コーナーでは、カワイのピアノコースの変遷を、これまでに発刊された数多くの曲集や教則本を紹介しながら振り返っていきたいと思います。

もちろん、収録されている楽曲やアプローチのスタイルは時代によって異なりますが、その中に流れている一貫した理念を感じていただきたく思います。

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こどものバイエル上・下

こどものバイエル上 こどものバイエル下

カワイ音楽教室でピアノコースが本格的にスタートしたのは1961年です。その当初から、1996年にサウンドツリーが発刊されるまでの長期間にわたり、導入期の生徒さんのメインテキストだった教材が「バイエル」です。

もちろんカワイのみならず、我が国のピアノ教育における代表的なテキストですが、カワイでは特に、未就学児用に「こどものバイエル」を編纂し、より楽しく学べるためのアプローチを試みています。

あたらしいエチュード

あたらしいエチュニード

1965年発刊。バイエルとツェルニー30番の中間に位置するテキストとして、幅広く多様なピアノ技法を学ぶことを目的としています。

こどものピアノ上・下

こどものピアノ上 こどものピアノ下

1966年発刊。バイエル併用曲集としてバイエルに不足している要素を補うため、詩情豊かな各国の民謡を中心に、子どもたちにとって親しみやすく、自身の表現を十分に託せるような曲が選定されています。

あたらしいピアノ1~4

あたらしいピアノ あたらしいピアノ あたらしいピアノ あたらしいピアノ

1966年発刊。第1巻はバイエル併用。第2~3巻は中級課程で、近代やバッハ以前の曲、邦人曲を含んでいます。4巻はソナタアルバムと併用し、ドイツ古典派以外の作品が含まれています。

ピアノのメトード1・2

ピアノのメトード ピアノのメトード

1975年発刊。「ピアノのステージ1・2」併用の練習曲集。従来の無味乾燥な練習曲集とは異なり、古今の芸術曲を組み込んだ“楽曲による練習”と、“パターンによる練習”の2編で構成されています。さらに各編がテクニック別に分類され、互いに対応していることにより、幅広い技術の定着を目指しています。
※1994年より「ピアノのメトードA・B」に名称変更。

ピアノのステージ1・2

ピアノのステージ ピアノのステージ

1976年発刊。音楽のとらえ方をルネッサンスからバロック・ロココ・古典派・ロマン派・印象派・現代にまで広げ、各時代の様式別に編集されています。また、楽曲や作曲家・時代・社会についてのわかりやすい解説が付いています。なお、「ピアノのステージ1」は、掲載曲全曲が収録されたレコード(後にCD)が発売されました。一流ピアニストによる演奏で、譜面から読み取れない芸術性が学べると大変好評を得ました。
※1994年より「ピアノのステージA・B」に名称変更。

みゅーじっく・めいきんぐ1~6

1979年発刊。カワイピアノコース専用の総合ソルフェージュ教材。楽譜の中から音楽の多様な要素を感じ取り、表現するための副教材です。

みゅーじっく・めいきんぐ みゅーじっく・めいきんぐ みゅーじっく・めいきんぐ みゅーじっく・めいきんぐ みゅーじっく・めいきんぐ みゅーじっく・めいきんぐ

こどものピアノアルバム上・下

こどものピアノアルバム こどものピアノアルバム

1981年発刊。「こどものバイエル」の併用曲集。各国の民謡などの他、上巻には初めてピアノに触れる子どもたちのために“鍵盤上のあそび”を、下巻には現代作曲家のオリジナル曲を多数採用しており、子どもたちの表現意欲を自発的に高めることができる曲集です。

ピアノチャイルド1~3

ピアノチャイルド ピアノチャイルド ピアノチャイルド

1981年に開設されたピアノグループレッスンコースのための教材。グループレッスンの特徴を生かし、様々なパターンのアンサンブル曲や、音楽あそびなどを多数収録しています。
なお、当コースは2000年よりチャイルドアンサンブルコースへ移行しました。

サウンドツリー1~7

1996年より順次発刊。カワイの長年にわたるピアノ教育の研究から生まれた、従来の学習法にはない試みを大胆に取り入れたテキスト。初めてのレッスンからピアノを自由に弾く楽しさを感じ、自ら積極的にピアノに向かい音楽で表現する子どもを育てることを目的としています。単にピアノを弾くだけでなく“歌う・創る・聴く・想像する”など、音楽学習を総合的に行いながら豊かな音楽経験を積み、ピアノ演奏がより充実するようなテキスト構成となっています。

サウンドツリー サウンドツリー
サウンドツリー サウンドツリー サウンドツリー サウンドツリー サウンドツリー

フィンガートレーニングA・B

フィンガートレーニング フィンガートレーニング

1996年発刊。サウンドツリー3・4併用の指のトレーニング教材。短く簡単な練習曲で両手の5指を万遍なく動かし、音階や重音の弾き方を学んでいく構成となっています。

ピアノエチュードA・B・C

ピアノエチュニード ピアノエチュニード ピアノエチュニード

1999年発刊。「サウンドツリー5~7」併用のエチュード集。基本的なメカニック(スケール、アルペジオ)や五指の独立のためのエチュード、さまざまなテクニックを習得するための練習曲からなっています。

サウンドツリーJ

サウンドツリーJ

1999年発刊。サウンドツリー・メソッドを“小学校高学年からのピアノ入門用に”という要望に応えて作られました。全体の理念はもちろん、導入期の考え方や指導方法は「サウンドツリー1・2」に準じています。

みゅーじっく・めいきんぐA~E

2000年より順次発刊。「サウンドツリー3~7」併用のソルフェージュ教材として、「みゅーじっく・めいきんぐ1~6」を全面改訂したものです。音楽の流れや形式、和音の種類などを学び、メロディに伴奏をつけるといった実践を通して音楽の“見えない面白さ”を深く体験できるような構成になっています。

みゅーじっく・めいきんぐ(改訂版) みゅーじっく・めいきんぐ(改訂版) みゅーじっく・めいきんぐ(改訂版) みゅーじっく・めいきんぐ(改訂版) みゅーじっく・めいきんぐ(改訂版)

サウンドツリーアルバム

サウンドツリーアルバム

2002年発刊。「サウンドツリー6・7」および、「ピアノのステージA」を修了した生徒のために編纂されたアルバム。レッスンだけでなく発表会等にも活用してもらえるよう、バロックから現代までの様々な楽曲が集められています。
なお、サウンドツリーシリーズは、1~7巻・J・アルバムの全てについて、掲載曲全曲が収録されたCDが用意されています。

新サウンドツリー1A~6new

日本の音楽教育が成熟しピアノ開始年齢が低年齢化してきた事を受け、“4歳からでも楽しく学べる”ことをコンセプトにサウンドツリーシリーズを全面改訂いたしました。
各年齢の子どもたちの成長・発達に即したカリキュラムで、無理なく演奏技術や音楽知識を高めていきます。

新サウンドツリー 新サウンドツリー 新サウンドツリー
新サウンドツリー 新サウンドツリー 新サウンドツリー 新サウンドツリー
新サウンドツリー 新サウンドツリー 新サウンドツリー

サウンドツリー ワークブック3A~6new

新サウンドツリーシリーズの併用教材です。メインテキストで学んだソルフェージュや音楽理論の知識を、書いたり歌ったりすることで実践的に身につけていきます。

サウンドツリー ワークブック サウンドツリー ワークブック サウンドツリー ワークブック サウンドツリー ワークブック サウンドツリー ワークブック サウンドツリー ワークブック