私は幼少時代の先生が大好きでした。明るい笑顔と歌声、隣で弾いてくれる演奏は魔法のように魅力的で、先生の音楽に触れることは私の大切な時間でした。「先生のようになりたい。」その夢をカワイ音楽教室で叶えることができました。講師になってからは沢山の勉強をさせていただき、特に先輩の先生方のレッスン見学では先生と子ども達の生き生きとした姿に強く感動したのを今でも鮮明に覚えています。

日々のレッスンはいつも新鮮で、発見の連続です。生徒さん一人一人と向き合い、心を込めて音楽することで、生まれる感動は無限に広がります。時には問題に直面することもありますが、同じ事務所や他県の先生方との研修・交流から学ぶことも多く、更に著名な音楽家・作曲家の先生方の公開講座は大変貴重で、私達講師も研鑽を積んでいける環境にあります。今後も、この環境と音楽の喜びを教えて下さった恩師に感謝し、音楽の魅力を伝えていける講師を目指したいと思います。

私はカワイ講師になった当初から、ピアノ個人コースのみ担当して参りました。毎回1対1の大切な時間を過ごし、そして、幼児期から10数年間も、子ども達の成長を見続けていけるという、その時空間を考えると、何と責任の重い且つ幸せな職業だろうと思います。

　音楽は言葉です。数えきれない程の言葉があります。その中には、さまざまな感情があり、計りしれないエネルギーを持ち、それは無限の世界で、答えも終わりもありません。楽譜を読み解き、音楽の言葉を感じ、そして自分の言葉（演奏）で表現するという魅力的な世界を、子ども達にも味あわせてあげたい、ある時は寄り添い、時には遠くから、子どもが発信している何かをキャッチし、成長していくサポートをしていきたいという思いでレッスンに臨んでいます。そして子ども自らが、音楽の言葉を捜して、感じた事を表現してほしいと思いますし、又、そのような瞬間に出会えた時は本当に嬉しいです。

カワイ音楽教室で、たくさんの子ども達と、そのような素晴らしい時を共有する事が出来る事は、私のかけがえのない宝です。これからも、子ども達に音楽をする喜びを感じてもらえるよう努力したいと思います。

初めてピアノを見て｢欲しい～｣と座り込んで駄々をこねた３歳から、私のピアノ人生は始まりました。 学生時代までは、『弾けた』喜びや充実感はもちろんありましたが、本当の意味で、｢ピアノって楽しい｣｢音楽って楽しい｣と実感できたのは講師になってからです。

それは、講師になって、いろいろな行事を経験したり、研修会や音研会、シンポジウムで学んだことから、音楽をいろいろな方向から見、考えることができるようになり、音楽に対する考え方や幅が広がったからと感じております。 また、生徒さんが自分が感じた音を表現できた時や、自分の音楽を表現するために一生懸命練習してきた時、生徒さんの成長が感じられる時等々、レッスンの中で一緒に音楽を共有し楽しめることが日々の喜びです。

講師になって３０年。今まで出会った全ての方々に感謝し、これまで蓄積してきた知識と経験を生かし、これからも音楽の楽しさを伝えていきたいと思っております。