カワイ音楽教室60周年、おめでとうございます。私は今、37年目をゆっくり歩んでいます。

音楽を通して沢山の生徒さんと触れ合って来ました。日々の発見、驚き、喜び、落胆、興奮、緊張、、、色んな思いを経験し、幼児期から大人 までのひとが成長する中で、一番楽しい時間を一緒に過ごさせて頂いてます。
これもカワイならではの教材としっかりしたシステムや、色々な相談ができる仲間のおかげで、今の私があるのだと思っています。
小さい頃、先生が弾かれたショパンの美しい音は今も私の心の中にあり、
高校生の頃、骨の太い手で横で励まして下さった先生の声は今も忘れられずにいます。
私も師匠の背中を目標に、人生が音楽と共にあることに感謝しつつ振り返るのはもう少し後にして、今、自分に役に立てることがあれば一生懸命取り組んでいこうと思います。

講師になって２３年、今年ほど色々考えさせられ、当たり前のことが、当たり前に 出来る大切さを感じたことはありませんでした。４．１６熊本を襲った大地震により、 日常が奪われ、レッスンが奪われました。‘この先どうなるのか？’不安と焦りと心配は 今も消えることはありません。しかしそんな中、音楽が、そして生徒さんが私を支えてくれました。震災後「先生に会いたい」「早くレッスンがしたい」と言う声に励まされ、頑張らなくては！と奮い立たせてくれました。延期になったこどもコンクール九州大会では音楽の力を見せつけられました。殆ど練習出来ず、ぶっつけ本番なのにも拘らず立派な演奏が出来て涙が止まりませんでした。
沢山の素敵な先生方との出会いがありました。これまで頑張ってこれたのは、沢山の先生方に支えて頂いたからと心から感謝すると同時に、憧れの先生に一歩でも近づけるよう、たくさんの笑顔に出会える努力していきたいと思います。

カワイ音楽教室と２２年間

　私はカワイ音楽教室に対し特別な思いがあります。１歳の時にカワイのグループコースに入り、５歳からピアノを始め、大学を卒業するまでカワイの生徒として過ごしてきました。かれこれ２２年になります。私は典型的な三日坊主で何事も長続きしませんでした。しかし、そんな私が唯一継続出来たことがピアノです。レッスンで上手く弾けずに落ち込む事は何度もありましたが、それでも辞めたいと思ったことは一度もありません。そんな気持ちを持ち続け、大学卒業後は念願のカワイの講師になりました。生徒という立場から講師になり大変だったことは教えることの難しさです。教わることより人に教えることの方がとても難しいと日々感じています。そして、カワイに入って良かった！と思っています。カワイにいなければ先生と出会いピアノを学び講師になることもなかったからです。講師になったということはゴールではなく新たなスタートだと思います。講師として学ぶべきことはまだ山ほどあり、多分この先ずっとゴールはないと思います。だからこそ努力を続けこれからも頑張っていきたいと思います。